吹雪の新潟・長野の旅
2023年2月下旬
風景写真家 萩原れいこ
SONY α7R V / FE 24-70mm F2.8 GM II / F2.8 1/320秒 ISO-100 -0.7EV
沖縄生まれの私にとって、雪景色はやはり特別なものです。数日遠征する時間ができたので、撮影計画を練ることにしました。しかし、全国的に悪天候の予報。積雪の風景が撮れる地域は吹雪の予報でした。朝日や夕日、ダイアモンドダストは拝めそうにありません。
そういう時は狙いを変えて、撮影地を考えます。強風の降雪でも撮影ができ、なおかつ魅力的な風景に出合える場所・・・。そこで、今回は新潟県の美人林を目的地に設定して出かけることにしました。
冬の撮影は装備が大切です。マイナス20℃にもなる寒冷地での撮影は命に関わることもあるので、忘れ物チェックは入念に行います。撮影機材はカメラ、レンズ、三脚、マーキンスの自由雲台など。足回りはスノーブーツ、スノーシュー、チェーンスパイク、足先のホッカイロ。衣類はエアリズム、ヒートテック、フランネルシャツ、フリース、ダウンの順に重ねて着用します。ズボンも同じようにレイヤードし、ダウンパンツは欠かせません。
そういう時は狙いを変えて、撮影地を考えます。強風の降雪でも撮影ができ、なおかつ魅力的な風景に出合える場所・・・。そこで、今回は新潟県の美人林を目的地に設定して出かけることにしました。
冬の撮影は装備が大切です。マイナス20℃にもなる寒冷地での撮影は命に関わることもあるので、忘れ物チェックは入念に行います。撮影機材はカメラ、レンズ、三脚、マーキンスの自由雲台など。足回りはスノーブーツ、スノーシュー、チェーンスパイク、足先のホッカイロ。衣類はエアリズム、ヒートテック、フランネルシャツ、フリース、ダウンの順に重ねて着用します。ズボンも同じようにレイヤードし、ダウンパンツは欠かせません。
車は四輪駆動のスタッドレスタイヤが必須ですが、装備がない方は撮影地付近のレンタカーで車を借りると便利です。スノーブラシやスタックしてしまった場合に脱出するためのスコップも車に積んでおくと良いでしょう。
サマーシーズンは嬬恋村から万座ハイウェイを通り、長野県の渋峠を通過して新潟県に出る方が早いですが、横手山が11月下旬から5月上旬まで冬季閉鎖されているため迂回しなければなりません。嬬恋村から菅平高原を通り、須坂市、中野市を通って向かいます。道中もシャッターチャンスとの出合いを楽しみながら撮影地へ向かいます。菅平高原は霧氷が見事につく場所で、道路脇の駐車場に停めて軽く撮影をしました。
サマーシーズンは嬬恋村から万座ハイウェイを通り、長野県の渋峠を通過して新潟県に出る方が早いですが、横手山が11月下旬から5月上旬まで冬季閉鎖されているため迂回しなければなりません。嬬恋村から菅平高原を通り、須坂市、中野市を通って向かいます。道中もシャッターチャンスとの出合いを楽しみながら撮影地へ向かいます。菅平高原は霧氷が見事につく場所で、道路脇の駐車場に停めて軽く撮影をしました。
SONY α7R V / FE 70-200mm F2.8 GM OSS II / F11 1/200秒 ISO-100 -1EV
SONY α7R V / FE 70-200mm F2.8 GM OSS II / F2.8 1/8000秒 ISO-400
道中の風景に足止めされながら、ようやく美人林に到着。冬季は美人林へ直接アクセスできないので、近くの駐車場に停めてそこから歩きます。美人林へ到着すると、見事に着雪したブナの木肌が美しく立ち並んでいました。
※ 再生されない場合はこちらからご覧下さい。
スノーシューを履いて歩きながらの撮影のため、コンパクトな機材と装備を揃えて挑みます。5段式の三脚に、マーキンスのQ10i シリーズ 自由雲台を装着。マイナス20℃の極寒の地でも問題なく操作することができる、頼れる相棒です。ボールを動かすノブ、パン方向に動かすノブの二つの操作で完結するため、シンプルな使い心地で雪の中でも快適に操作することができます。吹雪にさらされても寒さで凍ることもなく、スムーズにボールを動かし、ピタッと微細に構図を決めることができます。SONY α7R V 用のL-プレート(PS-A92 + LS-A92)を装着しているため、即座に縦位置構図に変更することができて大変快適に撮影ができました。
SONY α7R V / FE 24-70mm F2.8 GM II / F11 1/25秒 ISO-100
冬の撮影でよくあることですが、プレートやクイックシューについた雪が凍ってしまって噛み合わなくなってしまうことがあります。その場合は、ホッカイロで温めて氷を溶かすと装着できます。そうならないためにも、雪をしっかり払ってからプレートを設置することが大切です。
新潟県での撮影を堪能した後、やはり志賀高原に少し立ち寄りたくなりました。私にとって志賀高原はふるさとのような存在です。勝手知ったる雪道を走り、いつもの雪景色を撮影しました。
FUJIFILM X-H2 / XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR / F11 1/20秒 ISO-125 +0.7EV
FUJIFILM X-H2 / XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR / F16 1/250秒 ISO-200 -0.7EV
以前、写真修行のため、3年間志賀高原に住みながら撮影をしていました。ホテルの仕事の合間を縫って、雨の日も雪の日も毎日撮影に出かけていたのですが、ずっと使い続けてきたのがマーキンスの自由雲台Q10i-RDです。すっかり傷だらけですが、今でも頑丈に機材を支え続けてくれています。年数を数えてみると、すっかり6~7年使い続けていますが、愛着の湧くシンプルで美しいデザインも気に入っています。
大自然に身を投じるための快適で信頼できる機材。それを携える幸せを感じながら、これからも撮影に向かいたいと思います。
学生時代よりカメラ片手に海外をひとり放浪。自然と文化に魅せられる。好きな場所は志賀高原、嬬恋、沖縄、モロッコ、シルクロード、キューバなど・・・。京都工芸繊維大学、写真表現大学を卒業。後に本格的に風景写真をはじめる。車内泊で日本縦断の撮影旅を敢行。隔月刊「風景写真」の「若手写真家育成プロジェクト」の一環として長野県志賀高原の「石の湯ロッジ」で働きながらの写真修行を経て、現在、Heart of Natureをテーマに撮影をしている。
Facebook: r.hagihara.t