雨に濡れた滝を撮る

2023年07月
風景写真家 清家道子
ナレーション 音読さん
九州は6月になると渓谷のシーズンになります。
梅雨になると雨量が増え、滝や渓谷の流れが豊かになるのです。
今回は大分県の滝を2つほど撮影することにしました。
大分には美しい姿の滝がいくつかあります。
私は大分在住なので朝目覚めて「あ、今日は良さそうだな」という感を頼りにふらりと出かけることも多いです。
お花のシーズンも終え、あとは秋に入るまで被写体はほぼ渓谷一択。
特に夏の暑い時期に渓谷や滝に入るととても涼しくて清々しい気持ちになります。
滝に入るときはあまり荷物を重たくしないようにします。
滝壺に行くまでは足場が悪いからです。
カメラはSony α7R V 1台にレンズは3本。
ただ今回は水飛沫がかかる場所なので、レンズ交換は出来るだけしなくていいように最初から1本に決めておきました。
滝壺に着くと予想通りすごい水量で滝の音が轟いています。
しかもポツポツと雨まで降り出しました。
ただそのおかげで滝を囲む岩肌が濡れとてもいい雰囲気です。
私が使用しているマーキンス Q10i-RD はボールが大きく小さな力でしっかりと止まる使いやすい雲台です。
そしてこんな雨や水飛沫の中でも滑ることなく使うことができます。
自由雲台はこのような環境の中でスピーディーに構図を決めることができるのが魅力です。
α7R Vに装着しているマーキンスのL-プレート(PS-A92 + LS-A92)は、横構図から縦構図に瞬時に変えることができるのでとても便利ですね。
しかもα7R Vの4 軸マルチアングル液晶モニターの動きを遮ることのない設計になっています。
滝の水飛沫と降り出した小雨で短時間の撮影を強いられることになりましたが、この日は効率よく撮影をすることができました。
帰り道には山紫陽花が咲いていました。
道沿いにギリギリ三脚を立てて撮影。
濡れた葉っぱや紫陽花の色がとても美しかったです。
別の日には同じ場所で虹を撮ることができました。
この日は晴れていて、太陽が背後にあり、その光で七色の見事な虹が、まるで夢のように輝いていました。
秋になるまで、九州の渓谷や滝を存分に撮影して楽しもうと思っています。
※ 再生されない場合は
風景写真家 清家道子
清家道子
福岡生まれ。カラーコーディネーターを経て風景写真家となり、九州を中心に撮影活動している。 現在企業カレンダーを手がける他 写真雑誌への寄稿、カメラメーカーでの講演、撮影会などを行っている。 2016年に写真展「またまの宇宙」をリコーイメージングスクエアで開催。同写真集(日本写真企画) を出版。2017年に南仏をテーマにした写真集「TheGiftOfRanunculus」(風景写真出版)を出版。著書に「美しい風景写真のマイルール」(インプレス/2021年)、「極上の風景写真・フィルターブック」(日本写真企画/2022年)がある。
αアカデミー講師
OMゼミ講師
公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
ウェブサイト: seike-michiko.com
Youtube: @michiko_seike

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