高橋よしてる (BV-HEAD)
テーマ
野生生物撮影 (BV-HEAD)
撮影者
写真家・高橋よしてる
撮影日付
2015年5月
撮影場所
北海道十勝
撮影機材
レビュー
高橋よしてる (たかはし よしてる)
1965年 千葉県生まれ。
16歳の時、旅行で訪れた釧路湿原で出会ったタンチョウヅルに魅せられ、写真をはじめる。国内外の各地で四季折々に変化する自然やそこに生きる野生生物を精力的に撮影。その作品は、数多くのカレンダー、ポスター、雑誌の表紙を飾っている。
日本風景写真家協会会員
『Smile!アザラシの赤ちゃん、氷上の笑顔』 エクスナレッジ
CR-R作品集 『LAND SCAPE:colors』 凸版印刷株式会社
(動物楽園vol 1)『タテゴトアザラシ~アザラシの赤ちゃん大好き~』
(動物楽園vol 2)『北海道の動物 ~こんな動物に出会った~』
ウェブサイト: https://teru-photo.com
1965年 千葉県生まれ。
16歳の時、旅行で訪れた釧路湿原で出会ったタンチョウヅルに魅せられ、写真をはじめる。国内外の各地で四季折々に変化する自然やそこに生きる野生生物を精力的に撮影。その作品は、数多くのカレンダー、ポスター、雑誌の表紙を飾っている。
日本風景写真家協会会員
- 主な出版物 -
『100%Smile 流氷とアザラシの赤ちゃんと』 エクスナレッジ 『Smile!アザラシの赤ちゃん、氷上の笑顔』 エクスナレッジ
CR-R作品集 『LAND SCAPE:colors』 凸版印刷株式会社
(動物楽園vol 1)『タテゴトアザラシ~アザラシの赤ちゃん大好き~』
(動物楽園vol 2)『北海道の動物 ~こんな動物に出会った~』
ウェブサイト: https://teru-photo.com
僕が撮影する被写体は、自然風景や動物が主になる。当然自然風景と動物を撮影する場合の機材やレンズは使い分ける訳で、自然風景なら広角レンズから望遠レンズ、動物なら望遠レンズから超望遠レンズという組み合わせになる。
ここで問題になるのが雲台選びだ。雲台には、ビデオ用ヘッド、ギアヘッド、ジンバルヘッド、3ウェイ、2ウェイ、自由雲台と各社いろんなタイプの雲台が出ており、これまで15社、38台の雲台を購入したが、携帯性の良さと使いやすさを両立した雲台とは出会えなかった。しかし今回、マーキンスの BV-HEADセット(BV-22・Q20iQ-BK)を使ってみて、この両方を見事に実現していることに驚いたのでBV-HEADセットについてレポートしたいと思う。
BV-22は、自由雲台を2ウェイにして使用出来る画期的なアダプターだ。
当然使用するのは超望遠レンズ。普段ならジンバルヘッドを使用するところだが、とてもかさばる上に重たい。車で横付け出来る場所なら問題無いが、歩き回って撮影するには重量が有り過ぎる。
しかしこのBV-HEADセットは約780gと、僕が使用しているジンバルヘッドより650gも軽量になるので、腰の悪い自分にはとても嬉しい。
クイックシュー部はアルカスイス・スタイルであり、BV-HEADはRRS、KIRK、Wimberleyなどのプレートも使用可能だ。自由雲台の方はレバー式なのでマーキンス以外のプレートの場合、調節が必要なものの、BV-HEADの固定ノブは回転式なので調節の必要もなく、締め込むと確実なロック感を感じる事が出来る。
特筆しておきたいのは、約7.5cmあるクイックシュー部分に落下防止ピンが無い事。不安に感じる方も多いかも知れないが、これは雲台に乗せる機材によって速やかにベストのバランスを取れるようにと考えたマーキンスのこだわりなのである。
BV-HEADセットを使用するにあたって一番大切なのは、メインノブを緩めた時のフリクションの調整である。この調整を行えば メインノブを緩めた状態でも任意の状態でホールドする事も可能になる。また、調整によって適度なトルク感を得る事も出来るので、飛び物や動きの速い被写体を追う時にとても助かる機能である。
今回は、エゾリスを撮影するため、キャノン 1DxにEF500 f/4LとEF300 f/2.8レンズの組み合わせで使用してみた。現場は北海道の山中。自分のスタイルは、とっさに出て来た動物にも直ぐ対応出来る様に、カメラ・レンズを雲台にセットして移動をする。
ここでボールの止まりの良さに驚いた。ボール部分に相当大きな力が加わっていたと思うが、ビクともしていなかったからだ。今まで自分が使った自由雲台なら山道を歩いた後、最初に固定した位置でぴったり止まっている事はほとんど無かったのでただただ驚きだった。
現場に到着し機材を下ろすと早速エゾリスが出迎えてくれた。
少し遠かったので1.4×を装着!バランスが少し後ろに移動したので、BV-HEADの締め付けノブを緩めて直ぐに調整。これも落下防止ピンが無いのでスムーズに行う事が出来た。後は撮影するだけ。
木々の間を走り回るエゾリスは意外とすばしっこいが、事前にフリクションの調整をしていたので、メインノブを緩めるだけで気持ち良く被写体を追う事が出来た。
今では、重くて大きいジンバルヘッドは倉庫の中へ。メインの三脚にはQ20iQと BV-HEADのセットが付けっぱなしになっている。今まで感じていたストレスの大部分が解消した今、僕の撮影にマーキンスは欠かせない機材となった。
ビデオ用雲台やジンバルヘッドの大きさ、重さに不満のある人は、使ってみる価値のある雲台だ。
ここで問題になるのが雲台選びだ。雲台には、ビデオ用ヘッド、ギアヘッド、ジンバルヘッド、3ウェイ、2ウェイ、自由雲台と各社いろんなタイプの雲台が出ており、これまで15社、38台の雲台を購入したが、携帯性の良さと使いやすさを両立した雲台とは出会えなかった。しかし今回、マーキンスの BV-HEADセット(BV-22・Q20iQ-BK)を使ってみて、この両方を見事に実現していることに驚いたのでBV-HEADセットについてレポートしたいと思う。
BV-22は、自由雲台を2ウェイにして使用出来る画期的なアダプターだ。
当然使用するのは超望遠レンズ。普段ならジンバルヘッドを使用するところだが、とてもかさばる上に重たい。車で横付け出来る場所なら問題無いが、歩き回って撮影するには重量が有り過ぎる。
しかしこのBV-HEADセットは約780gと、僕が使用しているジンバルヘッドより650gも軽量になるので、腰の悪い自分にはとても嬉しい。
クイックシュー部はアルカスイス・スタイルであり、BV-HEADはRRS、KIRK、Wimberleyなどのプレートも使用可能だ。自由雲台の方はレバー式なのでマーキンス以外のプレートの場合、調節が必要なものの、BV-HEADの固定ノブは回転式なので調節の必要もなく、締め込むと確実なロック感を感じる事が出来る。
特筆しておきたいのは、約7.5cmあるクイックシュー部分に落下防止ピンが無い事。不安に感じる方も多いかも知れないが、これは雲台に乗せる機材によって速やかにベストのバランスを取れるようにと考えたマーキンスのこだわりなのである。
BV-HEADセットを使用するにあたって一番大切なのは、メインノブを緩めた時のフリクションの調整である。この調整を行えば メインノブを緩めた状態でも任意の状態でホールドする事も可能になる。また、調整によって適度なトルク感を得る事も出来るので、飛び物や動きの速い被写体を追う時にとても助かる機能である。
今回は、エゾリスを撮影するため、キャノン 1DxにEF500 f/4LとEF300 f/2.8レンズの組み合わせで使用してみた。現場は北海道の山中。自分のスタイルは、とっさに出て来た動物にも直ぐ対応出来る様に、カメラ・レンズを雲台にセットして移動をする。
ここでボールの止まりの良さに驚いた。ボール部分に相当大きな力が加わっていたと思うが、ビクともしていなかったからだ。今まで自分が使った自由雲台なら山道を歩いた後、最初に固定した位置でぴったり止まっている事はほとんど無かったのでただただ驚きだった。
現場に到着し機材を下ろすと早速エゾリスが出迎えてくれた。
少し遠かったので1.4×を装着!バランスが少し後ろに移動したので、BV-HEADの締め付けノブを緩めて直ぐに調整。これも落下防止ピンが無いのでスムーズに行う事が出来た。後は撮影するだけ。
木々の間を走り回るエゾリスは意外とすばしっこいが、事前にフリクションの調整をしていたので、メインノブを緩めるだけで気持ち良く被写体を追う事が出来た。
今では、重くて大きいジンバルヘッドは倉庫の中へ。メインの三脚にはQ20iQと BV-HEADのセットが付けっぱなしになっている。今まで感じていたストレスの大部分が解消した今、僕の撮影にマーキンスは欠かせない機材となった。
ビデオ用雲台やジンバルヘッドの大きさ、重さに不満のある人は、使ってみる価値のある雲台だ。
● エゾリスの親子
≪撮影データ≫
キヤノン 1Dx、EF500F4L × 1.4Ⅲ F5.6 1/125秒 ISO800
≪撮影データ≫
キヤノン 1Dx、EF500F4L × 1.4Ⅲ F5.6 1/125秒 ISO800