浅尾省五 | BV-HEAD


テーマ
オーストラリアの野生動物
撮影者
写真家・浅尾省五
撮影日付
2016年9月
撮影場所
オーストラリア
撮影機材
マーキンス
キヤノン
EOS-1DX Mark II、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
ジッツオ
GT2541
レビュー
写真家・浅尾省五
浅尾省五 (あさお しょうご)

動物写真家。1948年生まれ、広島県廿日市市出身、東京都在住 。
1971年に動物写真家 田中光常氏と出会い師事。1973年から2年間助手として勤める。
1975年に初めてのアフリカ長期滞在を期に野生動物の撮影を開始。これまで北極から南極、熱帯、亜熱帯など55カ国を回り野生動物の撮影を続ける。
現在一年のおよそ半分は海外の野生動物を求めて取材を行い新聞、雑誌など多くの方面に発表中。
大手旅行会社の海外撮影ツアー講師、また独自の撮影ツアーを年間数回開催。

(社)日本写真家協会 (JPS)会員
(社)日本写真協会 (PSJ)会員
(財)自然公園財団 写真コンテスト審査員
 広島市安佐動物公園 写真コンテスト審査員
 神戸市立王子動物園 写真コンテスト審査員
(有)メディア・ファイブ 代表取締役

ウェブサイト: www.rakuensanka.com
写真家の仕事上、色々な場面に対応する必要があるため種々のカメラ関係機材を持ち歩くが、それは大きな負担となる。

私の場合は海外での撮影が多いので持って行きたい機材と、飛行機に積み込みできる重量制限との板挟みで悩んできた。

使用するレンズについては超広角から超望遠レンズまでを切れ目なくカバーするようにズームレンズで揃えている。

描画性能で選ぶなら単焦点レンズを持って行きたいが、レンズの本数が増えることと、いいチャンスに最適なフレーミングを得るのが難しいため私はいつもズームレンズを使用する。

いくらいい機材でも故障や事故はつきもので、そうしたハプニングが起こっても最低限の仕事は出来るようにメーカーを統一した機材の準備をしている。

荷物の中で一番かさばり、重たいのが三脚だ。撮影にはしっかりとした三脚がいい事は百も承知している。

私の場合、海外撮影用の三脚は小型軽量ながらカメラをしっかりと支えてくれるカーボン三脚を使用している。しかし重たいカメラ、レンズを安定して支えるにはしっかりとした雲台が必要で、これまでは某メーカーの重たいビデオ雲台や、ジンバルヘッドを使用していた。いずれもそれなりに良かったが、重量という観点で見た場合にとても重くてかさばるのが難点だった。

数ヶ月前に面白い機材があることを知り、それを入手した。その機材とはマーキンス(Markins)の自由雲台と、それにつけるBV-HEAD。

マーキンスの自由雲台は10数年前から使っていた。高耐荷重のすぐれものだが自由雲台だけでは超望遠レンズを自由に操ることは難しく、使用する頻度はそんなに多くなかった。

だが、その自由雲台につけるBV-HEADを使うと、自由雲台の小型軽量さでビデオ雲台のような自由な位置でしっかりとポジショニングが出来るようになるため、自由雲台単体の機能から比べると比較にならないほど使い勝手が良くなる。

私は今回初めてオーストラリアでのクウォッカ撮影にこのBV-HEADを持って行って本格的に使ってみた。

先に記述した飛行機の重量制限の問題解消の他に、現地に着いてからの撮影移動では、肩にカメラ機材と三脚を担いで歩き回るため、以前と比べて格段に楽になった。

重たい三脚だった頃はついつい重さに負けて三脚を持ち歩かず手持ち撮影でいい結果を出せないことも多かったが、今回はカーボン三脚と軽いマーキンスの自由雲台+BV-HEADにしたため、常に三脚を持ち歩き、しっかりとした写真を撮影することが出来た。

コンパクトで軽く、しっかりとした機材は常々私が求めているもの。その一つに出会えて非常に助かっている。
クォッカ

≪撮影データ≫
キヤノン EOS-1D X Mark II、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
F5.6 1/8000秒 ISO3200 -0.3補正
クォッカの親子

≪撮影データ≫
キヤノン EOS-1D X Mark II、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
F6.3 1/1000秒 ISO1600 -0.7補正



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