Shigenori Fujimoto | 自由雲台
EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM
~ 2013年12月 ~
私が写真に熱を入れ始めたのは、自然豊かなアラスカに移住してからですが、目に映るすべてのものが新鮮で、オーロラは言うに及ばず、動物、山々、氷河、サーモン、都市の夕焼け、踊るエスキモーなどなど取り上げたらきりがないほどで、これを写真に残したいという強い衝動にかられたのがきっかけとなりました。
特にオーロラ撮影に魅了されて、フルサイズを購入し、同時にそれまで特に気にしていなかった三脚や雲台に対してもいろいろと気になりはじめました。
というのは、-20℃を下回る極寒の中で私がカクカクと動作のおかしくなった雲台の操作に手間取っている横で、友人がスムーズにシャッターを切り始めるということが何度かあり、あれこれと迷いましたが、最終的にマーキンスを選びました。
私は新しいものを手にすると、まずはいろいろと試してみたくなる性格で、実際に極寒の中での撮影に問題ないかというのを事前にテストしてみようと思ってましたが、ちょうど寒波がやってきたので、-20℃を下回ったころ、自由雲台を三脚に取り付けて半日外に放置しました。
その日の午前中はひどく低い気温と結露温度が近く、薄い霧が立ち込めていました。
こういう日は機材に霧氷がこびりつく最悪の環境ですが、放置していた自由雲台のメインノブを回してみました。
室内より若干重く感じるのは当然として、締め付けられていたボールが圧力から解き放たれつつも、カメラ自体の重みではその角度を変えないマーキンスの諸動作は、室内での使用と変わらない動きをみせてくれました。
これまで使っていた雲台と比べると信じられない程のスムーズな動きです。
さっそく翌日、Merril Field Airport というアンカレッジの中央にある、軽飛行機が主に利用する飛行場に出かけました。
ここには小さな飛行学校がいくつも軒を連ねていますが、実は、私もここに通う生徒の一人です。
この日も気温は-20℃以下。
これまで、動いているものに三脚は使ってきませんでしたが、今回はマーキンスを使って撮影してみたいということもあり、厳冬下の飛行場風景をテーマに絵になるものを探していると、不意にランディングを開始したブッシュ用軽飛行機のエンジン音が耳に入ったので直ぐに振り向きざまフレームに捉え、オートフォーカスでかろうじて二回ほどシャッターを切ることができました。
恐らく三脚なしではブレていたと思いますが、くっきりとした形でブッシュ用(荒れ地に着陸するためタイヤが大きい)飛行機が写ってました。
一瞬の出来事でしたが、スムーズに動作するマーキンスゆえに写せた一枚と思います。
~ 2015年9月 ~
昨日の深夜、市内から動くオーロラがみえると知人から連絡があり、郊外にドライブして撮ってきました。
この時期ということもあり、気温は零度を下らない中で楽に撮影できました。
マーキンスの自由雲台は取り回しが非常に楽なので、もう他のものを使う気になれません。
冬に入る前ですが、オーロラの初撮りということでレポートしました。