新海良夫(自由雲台)
テーマ
自然風景
撮影者
風景写真家 新海良夫
撮影日付
2019年11月
撮影場所
長野県、山梨県
撮影機材
マーキンス
キヤノン
EOS 5DsR
EF24-70mm F4L IS USM
EF100mm F2.8 マクロ USM
EF100-400mm F4.5-5.6L ISII USM
EF24-70mm F4L IS USM
EF100mm F2.8 マクロ USM
EF100-400mm F4.5-5.6L ISII USM
ベルボン
GEO E635M
レビュー
新海良夫 (しんかいよしお)
1953年 長野県生まれ。
1976年に千代田デザイン写真学院卒業後、(株)写真弘社勤務を経て1979年より日本各地の風景写真を大型カメラで撮影。2007年よりデジタルカメラでの撮影を併用、現在はデジタルカメラで日本各地の風景写真を撮影。フジフォトサロンにて共同写真展12回など共同写真展は多数開催。長野県にて「ときめきの四季」個展開催。山口県山口市ギャラリーダイイチにて「新海良夫ルネア展」個展開催。
現在、自然豊かな日本の風景を自然な光と色彩により「日本の美」として表現することをコンセプトとし、ポスター・カレンダー・写真誌・旅行誌などに多くの作品を提供している。
1976年に千代田デザイン写真学院卒業後、(株)写真弘社勤務を経て1979年より日本各地の風景写真を大型カメラで撮影。2007年よりデジタルカメラでの撮影を併用、現在はデジタルカメラで日本各地の風景写真を撮影。フジフォトサロンにて共同写真展12回など共同写真展は多数開催。長野県にて「ときめきの四季」個展開催。山口県山口市ギャラリーダイイチにて「新海良夫ルネア展」個展開催。
現在、自然豊かな日本の風景を自然な光と色彩により「日本の美」として表現することをコンセプトとし、ポスター・カレンダー・写真誌・旅行誌などに多くの作品を提供している。
公益社団法人 日本写真家協会(JPS) 会員
日本風景写真家協会(JSPA) 会員
日本風景写真家協会(JSPA) 会員
ウェブサイト: https://www.shinkai-photo.com/
風景写真を撮り始めたのは47年も前、6×6の二眼レフからすぐに4×5の大型カメラに変えて撮影を始めた。もちろんポジフイルムの時代であった。その頃使用していた三脚は大型で重く、しかも付属している雲台は三脚と一体化した3ウェイで、がっちりとしていて三脚の重量に持ち歩くのも嫌になるほどだった。
その頃の自由雲台は堅牢性に不安があるので使用している人は少なかった。デジタルカメラを使い始めてからは、カーボン三脚など軽い素材の三脚を使い始めたが、カメラが高画素になるほどカメラブレが気になり始めた。
いろいろとカメラブレの原因を突き進めると三脚の太さよりも雲台に大きな原因があるのではないかと思っていた。そんな時にマーキンスの雲台はカメラブレが少なくていいと知人から聞いた。
その頃の自由雲台は堅牢性に不安があるので使用している人は少なかった。デジタルカメラを使い始めてからは、カーボン三脚など軽い素材の三脚を使い始めたが、カメラが高画素になるほどカメラブレが気になり始めた。
いろいろとカメラブレの原因を突き進めると三脚の太さよりも雲台に大きな原因があるのではないかと思っていた。そんな時にマーキンスの雲台はカメラブレが少なくていいと知人から聞いた。
使用してみるとその使いやすさに驚く、L-プレートを使用すればワンタッチにカメラ本体を固定でき、固定ノブでカメラの水平をセットすれば、すぐにピント合わせや構図に移れて撮影までの時間が短くて済みとてもスムーズ。
風景写真は自然との出会いが重要な要素を持つので、カメラのセッティングがスムーズなことはチャンスを逃さないメリットがある。
風景写真の撮影では歩く距離が長いことがよくある。特に山を歩くときには三脚の重量はとても重要。軽くて丈夫で使いやすければ三脚を持ち歩くのも楽しくなる。
しかも、撮影したい被写体がカメラブレもなく表現できることは最も大切。
マーキンスの自由雲台 Q10i-BK は今や安心して使用できる必須アイテムとなっている。
風景写真は自然との出会いが重要な要素を持つので、カメラのセッティングがスムーズなことはチャンスを逃さないメリットがある。
風景写真の撮影では歩く距離が長いことがよくある。特に山を歩くときには三脚の重量はとても重要。軽くて丈夫で使いやすければ三脚を持ち歩くのも楽しくなる。
しかも、撮影したい被写体がカメラブレもなく表現できることは最も大切。
マーキンスの自由雲台 Q10i-BK は今や安心して使用できる必須アイテムとなっている。
■ 木戸池の朝もや
キヤノン EOS 5DsR / EF24-70mm F4L IS USM1/13秒 F11 ISO-100
志賀高原の木戸池は晩秋の季節を迎えていた。カラマツの木々がまだ葉を落としていないので朝日が差し込むとオレンジ色にコントラストをつけて浮かび上がるのではないかと陽光が差すのを待っていた。
山から太陽が顔を出す頃、木戸池の水面に靄(もや)が流れてきて静かな水面に浮かび上がる靄(もや)とカラマツの黄葉は神秘的。光によってフレーミングも変化するので、あの木は入れたくないというようなわずかな画角の変化にも自由雲台はしっかりと適応してくれストレスがない。この時には左右に振っての微調整が重要だった。
山から太陽が顔を出す頃、木戸池の水面に靄(もや)が流れてきて静かな水面に浮かび上がる靄(もや)とカラマツの黄葉は神秘的。光によってフレーミングも変化するので、あの木は入れたくないというようなわずかな画角の変化にも自由雲台はしっかりと適応してくれストレスがない。この時には左右に振っての微調整が重要だった。
■ アキアカネの産卵
キヤノン EOS 5DsR / EF100-400mm F4.5-5.6L ISII USM1/4000秒 F5.6 ISO-500
稲刈りが済んだ田んぼに水がたまり、稲孫(ひつじ)と呼ばれる再生した稲が緑に輝いていた。
その中を、ペアになって飛び交うアキアカネが水面に近づいてはお尻を水につけたりしている。連結打泥産卵といって産卵をしているのだと後で知った。
写真を撮ろうと望遠ズームレンズで構えるがトンボの動きが早くてピントが合わない。オートフォーカスでも無理、置きピンでも無理、何度も試みるがむずかしい。微妙なピントのずれを瞬時に調整しながらマニュアルフォーカスでの撮影に変えて助けられたのは自由雲台。
雲台の固定ノブを少し緩めてフリーハンドにすることでトンボを追いピントを微調整しながら長い時間でも耐えることができ、ピントの合った写真が何枚か撮れたのである。
その中を、ペアになって飛び交うアキアカネが水面に近づいてはお尻を水につけたりしている。連結打泥産卵といって産卵をしているのだと後で知った。
写真を撮ろうと望遠ズームレンズで構えるがトンボの動きが早くてピントが合わない。オートフォーカスでも無理、置きピンでも無理、何度も試みるがむずかしい。微妙なピントのずれを瞬時に調整しながらマニュアルフォーカスでの撮影に変えて助けられたのは自由雲台。
雲台の固定ノブを少し緩めてフリーハンドにすることでトンボを追いピントを微調整しながら長い時間でも耐えることができ、ピントの合った写真が何枚か撮れたのである。
■ 朝の富士山
キヤノン EOS 5DsR / EF100-400mm F4.5-5.6L ISII USM1/200秒 F8 ISO-100
富士山にかかる雲海と朝もや、日本画で見るような雰囲気に感動を覚えていた。
富士山を撮影する場合、カメラが水平になっているかが意外と重要になる。
カメラが傾いての撮影では、富士山に違和感が出て安定してみることができない。手持ちの撮影では後で後悔してしまう被写体である。
特に長焦点のズームレンズでは気を付けなければいけない。使用したマーキンスの自由雲台Q10i-BKは、その点固定ノブを締めれば動くことはなく安定感は抜群。中型の三脚だがカメラブレがなく撮影できたのは、自由雲台のおかげだと感じた。
富士山を撮影する場合、カメラが水平になっているかが意外と重要になる。
カメラが傾いての撮影では、富士山に違和感が出て安定してみることができない。手持ちの撮影では後で後悔してしまう被写体である。
特に長焦点のズームレンズでは気を付けなければいけない。使用したマーキンスの自由雲台Q10i-BKは、その点固定ノブを締めれば動くことはなく安定感は抜群。中型の三脚だがカメラブレがなく撮影できたのは、自由雲台のおかげだと感じた。
■ 霜の朝
キヤノン EOS 5DsR / EF100mm F2.8 マクロ USM1/320秒 F2.8 ISO-200
日の出前、朝焼けが広がる時刻では氷点下5℃であった。風もなく冷え込んだので草の上は霜で白くなっている。こんな時にはマクロレンズで精密描写をしたくなる。
三脚を最大に開脚して撮影に臨む。自由雲台ならフレーミングが自由に簡単にできる。
絞りを開放にして背景をぼかし、ポイントとなる植物にピントを合わせて精密描写。
日が当たらない青白い色調の雰囲気が寒さを感じさせて、辺りの空気感まで伝わってくる。
ボケ味の背景でみる奥行き感など細かい部分を計算に入れての撮影は、やはり三脚を使用して臨むべきである。
三脚を最大に開脚して撮影に臨む。自由雲台ならフレーミングが自由に簡単にできる。
絞りを開放にして背景をぼかし、ポイントとなる植物にピントを合わせて精密描写。
日が当たらない青白い色調の雰囲気が寒さを感じさせて、辺りの空気感まで伝わってくる。
ボケ味の背景でみる奥行き感など細かい部分を計算に入れての撮影は、やはり三脚を使用して臨むべきである。