佐藤仁重 | 自由雲台
AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR
XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR
全日本写真連盟関東本部委員
女性だけの写真教室主宰
丸ノ内写真教室主宰
ニコンカレッジ講師
Panasonic LUMIX PicMate Club講師
写真教室講師や各種フォトコンテスト審査員
- 2015年 「X-NY」 ギャラリーX・六本木/富士フイルムスクエア
- 2016年 「NEW YORK~Xの世界」 富士フォトギャラリー・銀座
- 2017年 「NIKKO~出会いのとき~」 Panasonic Lumix Pic Mate Gallery・丸の内
- 2004年 「紐育(ニューヨーク)の休日」(朝日新聞社)
- 2017年 「欧州光彩」(㈱銀河出版)
六本木の写真店に生まれ、両親が写真の活動の傍らアマチュアの写真クラブをそれぞれ主宰していたので、物心つく頃からカメラを持たされ、遊び場は暗室、家族旅行は撮影会??という写真環境で育ちました。
ベス単カメラ、ローライフレックス、マキナ、ニコマート、キヤノネット、ライカなど様々なカメラが我が家にあって、自由に使えました。
高校・大学は写真部でライカM3、でも顧問の先生よりいいカメラで、これはまずいと言うことで、初めての一眼レフカメラ ペンタックスSPを買ってもらいました。この頃父が高校を卒業したらお店を手伝えと言うので、それがいやで大学へ進みます。
絵が好きだったので女子美術短期大学 造形科で油絵を専攻。この頃は画家を目指して、子供の絵画教室を主宰していました。するとまた父が大学を卒業したらお店を手伝えと言うので、それがいやで二十歳を前に学生結婚しました。
主人は大の写真好きで、結婚指輪の代わりがライカM4でした。育児に追われる日々の中の愛機としてこれが活躍し、子供が小学校に通う頃は写真係として卒業アルバムの写真を担当していました。
結局プロになるまでカメラ機材は身近にたくさんあり、今考えるととても恵まれた写真環境だったと思います。子育てが少し落ち着いてきた頃、母が倒れ、実家の写真の仕事を手伝うことになり、母の亡き後、生前の活動であった女性だけの写真教室を受け継ぎ、そのまま写真を教えるようになりました。まだフイルム全盛の頃でした。
いやだった写真の仕事がだんだん面白くなって、本格的に写真を撮り始めましたが、なかなかテーマが決まらずにいた頃、ニューヨークに移住した友人の写真家に誘われてニューヨークに行くことになりました。忙しい日々から離れて、じっくり撮影出来る時間に向き合える充実感、そしてニューヨークの街の魅力に取り憑かれて、以後何度も通うこととなります。
そして数年後、ニューヨークの作品をまとめて個展をし、その個展がきっかけとなって、写真の仕事の依頼が来るようになりました。その頃には女性だけの写真教室の卒業生がなんと2000人を越えていました。
今では毎年撮影指導で国内外、あちこちへ撮影に出かけることも多くなりましたが、ニューヨークだけはホームタウンのように、プライベートな時間として撮影に毎年出かけています。何度足を運んでも、新鮮な被写体に出会う不思議な街・ニューヨークです。
私はスナップ、動物、夜景、建物、自然風景など幅広く撮影する機会が多く、撮影のときは三脚を必ず持参します。テーマの一つでもあるニューヨークの街の魅力に惹かれて撮影を重ねていますが、特に朝日・夕陽、夜景など光の美しい時間の撮影を大切にしています。
高感度の画質機能が良くなり手持ちの撮影でも写る時代となりましたが、やはり三脚を使ってしっかり美しく撮影したいと考えています。
マーキンス自由雲台 Q3iQ-BK は、コンパクトでありながら耐荷重があり、ロックした後の制動力が高いのでカメラがカクンと傾くことはありません。
特にLプレートが気に入っていて、雲台に装着しやすく、何しろ縦画の際の安定感は抜群です。スローシャッターでも安心して使える優れものです。カードやバッテリーの出し入れ、ケーブルの接続も問題なく使える点も優秀だと思います。
実は、もう少し安定性の良い雲台は無いものかと考えていた時にたまたま出会ったのがマーキンスですが、その出会いは偶然です。
仕事柄何種類もカメラを持って移動しなくてはならないものの、ちょうど撮影機材が重く感じるお年頃、ゆえに三脚をやや軽めのものを持って撮影に行く機会が増えてきていました。
横画は問題ないのですが、カメラを縦画にすると、少々軽めの三脚では重心がずれてバランスが不安定となり、縦画の撮影の時にベストポジションが即時に得られないことが時々あったのです。
それで、縦画の時にもっとバランス良く撮影出来ないものかと思っていたとき、たまたまマーキンスを使っている写真家の知り合いが私の事務所を訪れたのでした。
思いがけずマーキンスを試すことになったわけです。
私はこれまで、大きいものから小さいものまで何台もの三脚と雲台を使いました。自由雲台は何回も買いましたが、新しいときはいいのですが、少し使い続けると止まりが悪くなって、いつの間にかカメラが傾いていることがあります。パン棒がついている2ウェイ雲台の方がしっかりと止まるかなと、ここ数年はこちらばかりを愛用。自由雲台とはすっかり離れていたのですが、マーキンスの自由雲台を手にして、つまみを軽く締めるだけでしっかり固定されるところ、またカメラの安定を保ったまま横画・縦画がワンタッチで変えられ、特に縦画が安定あるバランスで撮影が出来るところ、この大きな二つのポイントに触れ、これはたいへん素晴らしい機材なのだと思いました。
それで、自分が求めていたのはこれだと即決、その場でマーキンス自由雲台とニコンD850用L-プレート・汎用型L-プレートを注文したのです。
今まで名前も知らなかったマーキンスですが、今回のニューヨーク撮影前に出会えて良かったです。
F11 1/750秒 -0.67補正 ISO200 AWB
F11 1/2秒 -1.33補正 ISO200 WB晴れ
F8 1/60秒 -0.67補正 ISO1600 AWB
F11 1.5秒 -2補正 ISO800 AWB