小林義明 | 自由雲台
テーマ
北海道ネイチャースナップ
撮影者
写真家・小林義明
撮影日付
2017年4~6月
撮影場所
北海道内各地
撮影機材
マーキンス
:
ニコン
:
D500
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
ペンタックス
:
K-1
HD D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR
D FA MACRO 100mmF2.8WR
HD D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR
D FA MACRO 100mmF2.8WR
マンフロット
:
055
レビュー
小林義明 (こばやし よしあき)
1969年東京生まれ。東京写真専門学校(現・ビジュアルアーツ東京)卒業後フリー。小さな自然から広大な景色、野生動物など幅広く自然を撮影。2006年末より北海道へ移住し、「いのちの景色」をテーマに作品を撮影中。
- 写真展 -
2012年
「いのちの景色 北の大地から」(四谷・ポートレートギャラリー)
2012年
「いのちの景色 タンチョウ物語」(フォトギャラリーUC)
2017年
「光の色・風の色2」(リコーイメージングスクエア新宿・大阪)
- 写真集 -
- 「いのちの景色 釧路湿原」(風景写真出版)
- 「Small Life -わが庭の仲間たち-」(日本写真企画)
ウェブサイト: http://www.nature-photo.jp/
マーキンスの自由雲台について
私がカメラを手にしたのはまだ小学生の頃。写真好きの先生がいて、モノクロプリントの体験をさせてくれたのがきっかけだ。その後、自分のカメラを手に入れ、好きだった身近な生き物の写真を撮り始めた。ペンタックスME Superに135mmの中望遠レンズ、それにクローズアップレンズを付けて虫や花を撮り始めた。それ以来、ずっと身近な自然を撮り続けている。
そして、東京ではなかなか撮影できない大きな生き物も撮影したくて、ついに北海道に移住してしまった。今ではタンチョウをはじめ、キタキツネ、エゾリスなどの生き物の姿を間近に見ながら撮影を楽しんでいる。
自然であれば何でも撮る。北海道に住みはじめてからは超望遠レンズを使う鳥や動物といったものの比率が高くなっているが、小さな花や虫、美しい風景とさまざまなものにレンズを向けるため、使用する機材も幅広く、広角から超望遠、マクロレンズとひととおりのものを使用する。
私の撮影スタイルは、基本街中のスナップと同じで、自分ではネイチャースナップと呼んでいる。自然のなかを歩きながら、気になるシーンに出会ったらスナップする。そのため、日中の三脚の使用頻度はそれほど多くはなく、超望遠レンズであっても手持ち撮影が多い。
逆に、朝夕の撮影や厳密に構図を決めたい場合、さらに日中でも超望遠レンズで待ち時間の長くなる場合などは、三脚が必須となる。しかしこの場合でも、機動性を失いたくないため、なるべくコンパクトでしっかり使える三脚や雲台が欲しいと思っていたのだが、そんな中で出会ったのがマーキンスだ。
マーキンス自由雲台 Q20iQ-BK は、それまで使っていた雲台よりもコンパクトで耐荷重が高い。制動力が高く、自由雲台にありがちな、構図を決めてロックした後にカメラから手を離すとわずかにカクンと構図がずれるようなことがない。とくにマクロ撮影では雲台の角度をかなり頻繁に変えるため、パン棒がついている2ウェイ雲台はパン棒が邪魔になって扱いにくく、自由雲台が必須となる。しかし、制動力の不満を感じるものが多かったなかで、はじめて満足できる自由雲台に出会うことができた。
そして、東京ではなかなか撮影できない大きな生き物も撮影したくて、ついに北海道に移住してしまった。今ではタンチョウをはじめ、キタキツネ、エゾリスなどの生き物の姿を間近に見ながら撮影を楽しんでいる。
自然であれば何でも撮る。北海道に住みはじめてからは超望遠レンズを使う鳥や動物といったものの比率が高くなっているが、小さな花や虫、美しい風景とさまざまなものにレンズを向けるため、使用する機材も幅広く、広角から超望遠、マクロレンズとひととおりのものを使用する。
私の撮影スタイルは、基本街中のスナップと同じで、自分ではネイチャースナップと呼んでいる。自然のなかを歩きながら、気になるシーンに出会ったらスナップする。そのため、日中の三脚の使用頻度はそれほど多くはなく、超望遠レンズであっても手持ち撮影が多い。
逆に、朝夕の撮影や厳密に構図を決めたい場合、さらに日中でも超望遠レンズで待ち時間の長くなる場合などは、三脚が必須となる。しかしこの場合でも、機動性を失いたくないため、なるべくコンパクトでしっかり使える三脚や雲台が欲しいと思っていたのだが、そんな中で出会ったのがマーキンスだ。
マーキンス自由雲台 Q20iQ-BK は、それまで使っていた雲台よりもコンパクトで耐荷重が高い。制動力が高く、自由雲台にありがちな、構図を決めてロックした後にカメラから手を離すとわずかにカクンと構図がずれるようなことがない。とくにマクロ撮影では雲台の角度をかなり頻繁に変えるため、パン棒がついている2ウェイ雲台はパン棒が邪魔になって扱いにくく、自由雲台が必須となる。しかし、制動力の不満を感じるものが多かったなかで、はじめて満足できる自由雲台に出会うことができた。
● 黄金の朝
ペンタックス K-1、HD D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR
F11 1/60秒 ISO200
雲海の広がる摩周湖に朝日が射し込み始める。刻々と変わって行く様子をしっかり構図を固定して撮影していく。
≪撮影データ≫ ペンタックス K-1、HD D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR
F11 1/60秒 ISO200
● 清楚に咲く
ペンタックス K-1、D FA MACRO 100mmF2.8WR
F3.5 1/250秒 ISO400
春先の彩りに溢れる花畑で、ニリンソウの花をクローズアップ。後ろにあるエゾエンゴサクのブルーがニリンソウを一層引き立てている。マーキンスならしっかり止まり構図を決定しやすい。
≪撮影データ≫ ペンタックス K-1、D FA MACRO 100mmF2.8WR
F3.5 1/250秒 ISO400
こんな風に使うことも
自由雲台を使うもうひとつのメリットとして、三脚の水平垂直がアバウトでもカメラのアングルをワンタッチで調整できること。とっさに三脚を立てたときや不整地ではとても重宝する。車の中に三脚を設置するようなときにも対応できる。3Way(スリーウェイ)雲台では三脚自体が傾いていると、パンしたときに画面が傾いてしまうし雲台でアングルを調整する場合、3カ所を調整しなければならず面倒だ。三脚の立て方の基本から外れてしまうが、ぶれを防ぐためには現場で使える機材であることが必要だ。
● 仲良し
ニコンD500、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
F6.3 1/1250秒 ISO400
子ギツネを驚かせないように車内にから静かに撮影。スペースが狭く三脚を水平に立てられないが、自由雲台なら問題ない。望遠レンズを載せてもマーキンスならしっかり固定される。
≪撮影データ≫ ニコンD500、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
F6.3 1/1250秒 ISO400
L-プレートについて
また、ペンタックス K-1とニコン D500に装着しているL-プレートは、カメラの縦位置横位置を簡単に切り替えられるので重宝している。勿論、L-プレートを使わなくてもカメラを90度傾けることで縦位置撮影はできるのだが、L-プレートを使うとボールの可動範囲が広い上に機材全体のバランスが安定する。しかも縦横を切り替えても構図のズレが小さいというメリットもあり、かんたんに構図を決められるのだ。そして、マーキンスのL-プレートは、剛性も充分でスローシャッターの撮影でも安定している。
ボールを傾けての縦位置 光軸が変わり重心が片寄る |
L-プレートによる縦位置 正位置から瞬時に変更可能 |
● 刻の光
ペンタックス K-1、HD D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR
F5.6 8秒 ISO1600
月夜の古木をシルエットで撮影。真っ暗なところでの撮影だが、L-プレートを使うことで縦位置横位置の切り換えもスムーズに行うことができた。
≪撮影データ≫ ペンタックス K-1、HD D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR
F5.6 8秒 ISO1600