公文健太郎 | 自由雲台


テーマ
各種
撮影者
写真家 公文健太郎
撮影日付
2018年7-10月
撮影場所
日本各地・タイ
撮影機材
マーキンス
Q20i-BK 自由雲台
PC-542 + LC-542 L-プレート セット
PV+100 + LV-170 L-プレート セット
キヤノン
EOS 5D MarkⅣ
EF24-70 F2.8LⅡ USM
フェーズワン
XF IQ3 100MP Trichromatic
XF IQ260
Schneider 45mm F3.5 LS
ジッツオ
GT5543 XLS
レビュー
写真家 公文健太郎
公文健太郎 (くもんけんたろう)

1981年生まれ。雑誌、書籍、広告で活躍しながら、国内外で作品を制作。近年は日本の農業の風景を中心に撮影。経営者や人間国宝の撮影も手がけている。写真集に『大地の花』(東方出版)、『BANEPA』(青弓社)、『耕す人』(平凡社)、フォトエッセイに『だいすきなもの』、写真絵本に『だいすきなもの』などがある。
- 出版物 -
  • 写真集 『大地の花』— ネパール 人々のくらしと祈り — (東方出版)
  • 写真集 『BANEPA』— ネパール 邂逅の街 — (青弓社)
  • 写真絵本 『だいすきなもの』—ネパール・チャウコット村の子どもたち— (偕成社)
  • フォトエッセイ 『ゴマの洋品店』— ネパール・バネパの街から — (偕成社)
  • 写真絵本 『世界のともだち ー ネパール ー』 (偕成社)
  • 写真集 『耕す人』 (平凡社)
- 主な写真展 -
  • 2004年 「幸せと幸せの間に」世田谷文化情報センター生活工房
  • 2006年 「大地の花」みなと町神戸メリケン画廊
  • 2009年 「グラフィッチ」EMON PHOTO GALLERY
  • 2010年 「BANEPA」72GALLERY
  • 2011年 「BANEPA」EMON PHOTO GALLERY
  • 2011年 「ゴマの洋品店」全国キヤノンギャラリー巡回
  • 2011年 「PORTRAIT」EMON PHOTO GALLERY (グループ展)
  • 2012年 「March 2011, Rio de Janeiro」ブラジル大使館
  • 2014年 「FÓOTKAT」ハッセルブラッドジャパンギャラリー
  • 2016年 「耕す人」キヤノンギャラリーS
  • 2016年 「EOS5D特別企画展」全国キヤノンギャラリー(グループ展)
  • 2016年 「耕す人」Photo Gallery blue hole
  • 2017年 「耕す人」アイデムフォトギャラリーシリウス
- 受賞 -
  • 2012年 日本写真協会新人賞
ウェブサイト: http://www.k-kumon.net/
僕が写真家になるための勉強をしていた頃、ある先輩写真家に「カメラマンの良し悪しは三脚を見たらわかる。三脚に妥協してる人は信用できないよ」と言われました。先輩の戒めを込めた極端な表現なのかもしれませんが、僕はそのアドバイスが心に深く残っています。三脚の必要性がないであろう現場にも必ず愛用の三脚をきっちりと持っていくことは写真家にとって常識といっても良いのかもしれません。そして三脚(雲台)がどれだけその人に馴染んでいるかは使っている現場を見ればすぐにわかるのです。

僕が長年愛用してきたのはジッツオの3型、5型のカーボン三脚、オランダ製の自由雲台でした。三脚は段数の少ないもの。これは一度の操作で大きさを極端に変えることができるからです。自由雲台は非常に単純な作りで、ノブが大きく、一つの動作でまさに自由にカメラの角度を変えることができたので気に入っていました。365日、毎日使っていますからまさに手足のような存在でした。

ただ、ここ数年、雲台に関してはもっと良いものがないか探すようになりました。単純であるのはよいのですが、カメラへの取り付けがネジ式であることと、ノブを締める際に若干ですが、カメラが動く傾向があったからです。

現在僕が使っている主なカメラはキヤノンのEOS-1D X Mark II 、EOS 5D Mark IV、それに加えフェーズワンのXFボディにIQ3 100MPトリクロマティックのデジタルパックをつけた中盤デジタルカメラです。速写性が優れた1D、万能な5D、圧倒的な解像力で撮るフェーズワンと目的に応じて使い分けるわけですが、その切り替えは素早くなくてはいけません。ネジ式の雲台では時間がかかる上に、フェーズワンのような重い機材では危険も感じていました。

いくつかの自由雲台を試しましたが、ノブの使い勝手、固定力、安全性、耐久性で満足できず、長いこと悩みました。

そして出会ったのがマーキンスの自由雲台とプレートです。

何よりもプレートの精度が気に入っています。それぞれのカメラにプレートを装着することで、素早くカメラを交換できるだけではなく、L字になっていることでプレート自体が回ることがありません(他の雲台とプレートを試しましたが、カメラを三脚に装着したまま担ぐと、カメラの重さでプレート自体が回ってしまうことがありました)。また、数ヶ月使用しましたが、少しもガタがくることなく、ずっと新品の時と変わらずピタッと止まってくれています。

作品作りだけでなく、依頼を受けて撮る写真にも様々なジャンルのものがあります。専門であるドキュメントに加え、ファション、建築、料理などなんでも撮ります。どんな被写体に対しても、直感を大切にしつつ、正確に、スピーディーに撮る。今はこの雲台が欠かせません。これからも傍らに良い三脚と雲台を妥協なく持っていたいと思います。
マーキンス 自由雲台 レビュー
マーキンス 自由雲台 レビュー
■ ロケーション撮影
フェーズワン XF IQ3 100MP Trichromatic / Schneider 45mm F3.5 LS
F8 1/10秒 ISO400
写真家 公文健太郎 作例1
Model: Bird / Lolita F
Hair: Muneoka Keiko / Koike Megumi
Stylist: Hata Chizuko
Coordinate: Kaneko Jun
■ 家族写真
フェーズワン XF IQ260 / Schneider 45mm F3.5 LS
F6.3 1/40秒 ISO100
写真家 公文健太郎 作例2
■ 車
フェーズワン XF IQ3 100MP / Schneider 45mm F3.5 LS
F12 1/13秒 ISO100
写真家 公文健太郎 作例3
Mercedes-Benz E250
■ 食
キヤノン EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F2.8LⅡ USM
F7.1 1/100秒 ISO500
写真家 公文健太郎 作例4



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