三浦奈津美 | 自由雲台


テーマ
海抜0メートルから標高2000メートルまでを撮る
撮影者
写真家 三浦奈津美
撮影日付
2022年01月‐03月
撮影場所
北海道
撮影機材
マーキンス
Q3i-RD 自由雲台
PS-A9 + LS-A9 L-プレート セット
ソニー
α7R III
FE 14mm F1.8 GM
FE 16-35mm F4 ZA OSS
FE 24-105mm F4 G OSS
バンガード
VEO 3T 235CBP
レビュー
写真家 三浦奈津美
三浦奈津美 (みうらなつみ)
北海道北見市生まれ。 子供たちや庭の花を撮るために赤いコンデジで写真をはじめる。
子供の成長と共に、被写体は海や山へと広がり、徐々に写真の世界に引き込まることに。 気が付けば毎週車をはしらせ、金曜日の夜から日曜日の夜まで撮影に没頭するようになる。
現在、印刷会社に勤務しながら週末フォトグラファーとして道東を拠点に風景・動物・人物などを撮影している。
- 主な写真展 -
2021年
「まだ見ぬ青い池を貴方に」(美瑛道の駅白金ビルケ)
2021年
「桜降る雪の花咲く」(札幌大通ビル N1)
2022年
「山と森を歩む」(札幌秀岳荘白石店)
2022年

instagram: onatsu_photos
ソニーα7RIII アルカスイス互換 プレート
私がマーキンスの導入を決めたのは、ある知人から『赤い雲台が人気らしいよ』と勧められたのがきっかけでした。 カメラマンなら普通、操作性は?重量は?氷点下での対応は? そういう点がまず気になると思いますが、お恥ずかしながら私の場合、『赤いのかっこいいかも!』というのが一番の理由でした。

そんな私がこのマーキンスの自由雲台とプレートを手にしたのは昨年12月末のことで、ここ数ヶ月使用した内容をまとめてみました。
ソニーα7RIII アルカスイス互換 プレート
最初に私のことを少しお伝えしたいと思います。

私は北海道の印刷会社に勤務する会社員ですが、写真を撮ることが何よりも楽しくて週末になると海や山へと車を走らせています。 写真家として活躍したいという夢もあってか、少し大げさにいうと、まるで何かに取り憑かれたように撮影に出たくなるのです。

平日に撮影計画を立て、金曜の夕方に仕事から帰ると2時間程度の仮眠をして撮影地へと向かい、日曜日の夜まで星空を撮り、朝日に焼ける雪山を撮り、夕焼けを撮るといった具合に、とにかくシャッターを切っています。

テントと寝袋を詰め込んだ重さ27キロのザックを担いで山へ登ることもしばしばで、グリーンシーズンが終われば、雪山へナイトハイクでも登ります。

寒いとか重いとか疲労感とか、その時はもちろん感じるのですが、ファインダーに想い描く一枚が収まった時、そんな苦労や辛い思いは全て忘れてしまうのです。

でもある時、夢中になりすぎて足が凍傷になるまで撮影を続けたことがあり、何故そこまでして写真を撮るか聞かれたことがありましたが、『撮ることが幸せだから』という答えしか見つかりませんでした。

私にとって撮ることの幸せは何事にも代えがたいもので、だからこそのこだわりも実はいろいろとあるのです。
ソニーα7RIII アルカスイス互換 プレート
さて、年末ともなると北海道の気温は氷点下が当たり前で、山岳撮影や海岸での撮影においてはマイナス二桁が常です。 そんな極寒での風景撮影において、機材設定のタイムロスは一瞬のチャンスを逃すことになりますが、その点において、マーキンスの自由雲台は設定までのアクションが簡潔でとても短時間で済みました。

構図さえ決まれば、そのまま雲台を固定するのに手首を半回転ほどひねればほほ決まります。

固定力のない雲台の場合、操作性の低い極厚の手袋をはめた状態で何度もノブを回さなければならないのですが、マーキンスはワンアクションで決まります。 『思ったよりやるな、この赤いやつ!』 現場でそんな想いが思わず込み上げてきて、その瞬間、何だか良き相棒を得た気がしました。

そして、カメラに装着するプレートもしっかりと固定できるのにとてもスマートです。 極寒での撮影においてはカメラが凍り付くため、保温を兼ねてカメラ一台だけ入れるバックに出し入れしながら撮影する事がしばしばあります。

ごっついL-プレートの場合、首の前にかけたカメラバックから取り出すさいに引っ掛かったりしてストレスになるのですが、マーキンスはスマートで、出し入れがとてもスムースに済んだのでストレスを感じませんでした。

スマートといえば荷物の軽量化はいつも課題で、撮影のための体力を残す重要なポイントなので、機材がコンパクトで優秀なのはとても助かります。

だからといってカメラを手持ち撮影だけにすれば、軽量化にはなるものの、ISOを上げる事でノイズが増えたり、ピントがブレたり、せっかく苦労してたどり着いた絶景も台無しにしかねません。

やはり山岳やトレッキングして入る撮影地で朝日や夕日の撮影をするには、しっかり固定できて、かつコンパクトな機材が必須になりますが、マーキンスの自由雲台とプレートはこの点においても非常に優秀でした。

もうすぐ迎えるグリーンシーズンでの使用も楽しみです。
写真家 三浦奈津美
■ 豊頃ハルニレ
SONY α7R III / FE 16-35mm F4 ZA OSS
F11 1/20秒 ISO-100
写真家 三浦奈津美 作例5
■ 糠平湖
SONY α7R III / FE 14mm F1.8 GM
F1.8 15秒 ISO-6400
写真家 三浦奈津美 作例2
■ 雌阿寒岳から阿寒富士望む
SONY α7R III / FE 16-35mm F4 ZA OSS
F14 1/40秒 ISO-250
写真家 三浦奈津美 作例3
■ 十勝の宝石
SONY α7R III / FE 14mm F1.8 GM
F16 1/13秒 ISO-100
写真家 三浦奈津美 作例4
■ 網走流氷朝焼け
SONY α7R III / FE 16-35mm F4 ZA OSS
F9 1/30秒 ISO-640
写真家 三浦奈津美 作例1

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