井上嘉代子(自由雲台)
テーマ
日本の風景 秋から冬
撮影者
風景写真家 井上嘉代子
撮影日付
2021年11月‐2022年01月
撮影場所
岐阜県、長野県、北海道
撮影機材
マーキンス
ソニー
α7R III
α7 IV
α9
FE 16-35mm F2.8 GM
FE 24-105mm F4 G OSS
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
α7 IV
α9
FE 16-35mm F2.8 GM
FE 24-105mm F4 G OSS
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ジッツオ
GT1545T
スリック
カーボンマスター 824 PRO N
レオフォト
LS-284CLin
レビュー
井上嘉代子 (いのうえかよこ)
ウェブサイト: www.kayokoinoue.jp
岐阜市生まれ。
インテリア・デザイン業界にて広告・風景撮影業務に従事。
2009年交通事故の後遺症により右上肢の機能を失ったのをきっかけに写真家として独立。2016年山梨県の清里へ移住。
八ヶ岳を拠点に車中泊で全国各地を訪問して風景、星景、野生動物、鉄道、花火を撮影。現在は企業カレンダー、ポスター、書籍新聞への寄稿、セミナー講師等幅広く活動している。
また自身の経験を生かし、障がい者のアーティストや作品を撮り続け発信している。
インテリア・デザイン業界にて広告・風景撮影業務に従事。
2009年交通事故の後遺症により右上肢の機能を失ったのをきっかけに写真家として独立。2016年山梨県の清里へ移住。
八ヶ岳を拠点に車中泊で全国各地を訪問して風景、星景、野生動物、鉄道、花火を撮影。現在は企業カレンダー、ポスター、書籍新聞への寄稿、セミナー講師等幅広く活動している。
また自身の経験を生かし、障がい者のアーティストや作品を撮り続け発信している。
公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
日本風景写真家協会(JSPA)会員
ソニーαアカデミー講師
NACS-J・自然観察指導員
長野県自然保護レンジャー
八ヶ岳フォトフェスタ実行委員
日本風景写真家協会(JSPA)会員
ソニーαアカデミー講師
NACS-J・自然観察指導員
長野県自然保護レンジャー
八ヶ岳フォトフェスタ実行委員
- 主な写真展 -
2017年
「鉄・彩・展」(オンフルール)
2018年
「北の杜・北の大地」(金精軒ギャラリーまるや・Cafe muro)
2021年
「美sit風景-奏(かなで)-」(ケンコートキナーギャラリー)
「美sit風景-想(おもう)-(ソニーストア名古屋・大阪)
ウェブサイト: www.kayokoinoue.jp
今から5年ほど前までの私は、風景撮影での定番といえる3ウェイ雲台を使い続けており、自由雲台への変更という選択肢はまるで頭になかった。
しかし年々撮影範囲が広がるにつれ、山に登ったり長距離を歩いたりすることも増えてきたため、機材による負担をできるだけ少なくしたいと思うようになり、2017年にミラーレスカメラに変更したのをきっかけに、軽くて使いやすい雲台はないかと探し始めた。
私が必要とする雲台の第一条件は "片手で使える" こと。これは私の右手が少し不自由なため、カメラを雲台に確実に装着することやフレーミングによる構図決め、決まった構図で固定するためのノブの締め込みといった一連の工程を左手だけでする必要があるからである。
そして、決まった構図が機材の重さで動くことのない、確かな耐荷重と移動するのに負担にならない軽量でコンパクトなものであること。
そんな雲台を求めていたのだが、その条件を満たしたものがマーキンスの自由雲台だった。
最初に購入したのは Q3iTRQ-RD レバーシュー自由雲台だ。ジッツオのトラベラー三脚 GT1545Tを使用していたので、それに合わせたもので、レバーシューを選択したのはワンアクションでカメラを固定出来るからだ。
これはマーキンス自由雲台の中でも一番コンパクトなモデルで、100-400mm 望遠レンズでもしっかり止まり、角形フィルターを装着する作業をしても意図せず動いて構図が変わることはない。
また雲台のパンニング目盛りのでっぱりがない為、ジッツオのトラベラーのように脚を反転させて収納する三脚でもぴったりと収まる。
2021年には更に Q10iQ-RD レバーシュー自由雲台と、愛用するカメラα7RIIIとα7Ⅳ用のL-プレート セット(PS-A92 + LS-A92)、望遠レンズ(SEL100400GM)用のレンズフット(LS-20)を追加した。
レバーシューの場合、シューの締め幅が一定である為、アルカスイス互換のプレートでもメーカーにより微妙なサイズの違いがあり、緩くて外れることやサイズオーバーで締められないこともあったが、マーキンスのものに統一したことでその心配がなくなった。
しかし年々撮影範囲が広がるにつれ、山に登ったり長距離を歩いたりすることも増えてきたため、機材による負担をできるだけ少なくしたいと思うようになり、2017年にミラーレスカメラに変更したのをきっかけに、軽くて使いやすい雲台はないかと探し始めた。
私が必要とする雲台の第一条件は "片手で使える" こと。これは私の右手が少し不自由なため、カメラを雲台に確実に装着することやフレーミングによる構図決め、決まった構図で固定するためのノブの締め込みといった一連の工程を左手だけでする必要があるからである。
そして、決まった構図が機材の重さで動くことのない、確かな耐荷重と移動するのに負担にならない軽量でコンパクトなものであること。
そんな雲台を求めていたのだが、その条件を満たしたものがマーキンスの自由雲台だった。
最初に購入したのは Q3iTRQ-RD レバーシュー自由雲台だ。ジッツオのトラベラー三脚 GT1545Tを使用していたので、それに合わせたもので、レバーシューを選択したのはワンアクションでカメラを固定出来るからだ。
これはマーキンス自由雲台の中でも一番コンパクトなモデルで、100-400mm 望遠レンズでもしっかり止まり、角形フィルターを装着する作業をしても意図せず動いて構図が変わることはない。
また雲台のパンニング目盛りのでっぱりがない為、ジッツオのトラベラーのように脚を反転させて収納する三脚でもぴったりと収まる。
2021年には更に Q10iQ-RD レバーシュー自由雲台と、愛用するカメラα7RIIIとα7Ⅳ用のL-プレート セット(PS-A92 + LS-A92)、望遠レンズ(SEL100400GM)用のレンズフット(LS-20)を追加した。
レバーシューの場合、シューの締め幅が一定である為、アルカスイス互換のプレートでもメーカーにより微妙なサイズの違いがあり、緩くて外れることやサイズオーバーで締められないこともあったが、マーキンスのものに統一したことでその心配がなくなった。
私を含めて、女性は特にノブやレバーがいくつもあると混乱してしまう傾向にある。その点、マーキンスの自由雲台はリミットダイヤルもボール固定ノブと一体化しており、間違って回してしまうなんてことはない。これは日中はもちろん、夜の暗闇で星景撮影する時でも迷うことなく操作がしやすい。
細かい説明になるが、リミットダイヤルを設定するとボール固定ノブの緩めすぎを防止出来るので、片手だけの操作ではとても便利だ。ボール固定ノブを半周回せば固定され、力を加えないと機材が動かないよう、予め丁度良いフリクションに設定するのである。
ここでプレートについてもう少し触れておくが、マーキンスのL-プレートはバッテリー交換がしやすいように、カバーに干渉しない作りになっている。以前私が使用していた他メーカーのものはカバーを開けるのに一苦労で、それがとてもストレスになっていた。また光軸をほぼ変えないで縦位置に出来るのは大変ありがたく、あまりの便利さに今後L-プレートは手放せなくなった。
細かい説明になるが、リミットダイヤルを設定するとボール固定ノブの緩めすぎを防止出来るので、片手だけの操作ではとても便利だ。ボール固定ノブを半周回せば固定され、力を加えないと機材が動かないよう、予め丁度良いフリクションに設定するのである。
ここでプレートについてもう少し触れておくが、マーキンスのL-プレートはバッテリー交換がしやすいように、カバーに干渉しない作りになっている。以前私が使用していた他メーカーのものはカバーを開けるのに一苦労で、それがとてもストレスになっていた。また光軸をほぼ変えないで縦位置に出来るのは大変ありがたく、あまりの便利さに今後L-プレートは手放せなくなった。
今年の冬は、我が家の庭でも霧氷やダイヤモンドダストが出たほど極寒だった。訪問した北海道ではマイナス26度を記録した。そんなマイナス20度以下の環境下でもマーキンスの自由雲台は問題なく操作出来た。
カメラや三脚は凍りつき始め、指で触れると痛いほどの状況だったが、マーキンスの自由雲台はノブもボールもちゃんと動かせたのだ。
ボール固定ノブにはゴムの滑り止めがついており、手袋をしたままでも操作しやすいし、極寒の中、素手で触ったとしても張り付いてしまうことはないので、こうした状況での撮影が多い私にはとても助る。
以上、少し細かいことまで説明したが、結論として私が片手でも操作しやすいと感じるものならば、両手で操作する人には尚更使いやすいのではないかと思う。
三脚と雲台はカメラやレンズと同様に、風景写真家にとって無くてはならないものだ。だからマーキンスの自由雲台は、これからも私と撮影の旅を共にする良き相棒になるに違いない。
カメラや三脚は凍りつき始め、指で触れると痛いほどの状況だったが、マーキンスの自由雲台はノブもボールもちゃんと動かせたのだ。
ボール固定ノブにはゴムの滑り止めがついており、手袋をしたままでも操作しやすいし、極寒の中、素手で触ったとしても張り付いてしまうことはないので、こうした状況での撮影が多い私にはとても助る。
以上、少し細かいことまで説明したが、結論として私が片手でも操作しやすいと感じるものならば、両手で操作する人には尚更使いやすいのではないかと思う。
三脚と雲台はカメラやレンズと同様に、風景写真家にとって無くてはならないものだ。だからマーキンスの自由雲台は、これからも私と撮影の旅を共にする良き相棒になるに違いない。
■ 秋色のストライプ(岐阜県)
SONY α7R III / FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSF16 1/8秒 ISO-100 / H&Y ドロップインCPL + ソフトGND8 フィルター