中村利和 | BV-HEAD
テーマ
野鳥、野生動物
撮影者
野鳥写真家 中村利和
撮影日付
2018年4-5月
撮影場所
長野県、静岡県、千葉県
撮影機材
マーキンス
キヤノン
EOS-1D X Mark II
EF600mm F4L IS II USM
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
EF600mm F4L IS II USM
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
ジッツオ
GT4542LS
レビュー
中村利和 (なかむら としかず)
1966年神奈川県生まれ。 日本大学芸術学部写真学科を卒業後、アシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーとして活動。 高校生の頃、友人の影響で野鳥の観察を始めて以来、身近な野鳥を中心にその自然な表情、仕草を記録している。 「光」にこだわり、「光」が感じられる写真を心掛けている。
日本野鳥の会会員
日本自然科学写真協会(SSP)会員
1966年神奈川県生まれ。 日本大学芸術学部写真学科を卒業後、アシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーとして活動。 高校生の頃、友人の影響で野鳥の観察を始めて以来、身近な野鳥を中心にその自然な表情、仕草を記録している。 「光」にこだわり、「光」が感じられる写真を心掛けている。
日本野鳥の会会員
日本自然科学写真協会(SSP)会員
- 写真集/著書 -
2017年
「BIRD CALL」 (青菁社)
2018年
「生き物の決定的瞬間を撮る」 (文一総合出版、共著)
- 主な写真展 -
2018年
「BIRD CALL」again LUMIX CLUB PicMate PHOTO GALLERY
ウェブサイト: https://www.birdcall.info
野鳥撮影のはじまり
野鳥の写真を撮り始めて30年以上経つ。高校に入学してすぐ、野鳥を撮影しているという友人に出会い、一緒に鳥たちを探して原付バイクで様々な場所に出かけけるようになった。
元々自然には興味があり、中学〜高校の頃には昆虫を撮影していたが、この出会いをきっかけに一気に野鳥にのめり込んだ。
当時は高価な超望遠レンズなど買えるわけもなく、レンズメーカーの500mmミラーレンズなどを使っていたが、大学に入り500mmの超望遠レンズを手に入れ、本格的に撮影も始めた。
元々自然には興味があり、中学〜高校の頃には昆虫を撮影していたが、この出会いをきっかけに一気に野鳥にのめり込んだ。
当時は高価な超望遠レンズなど買えるわけもなく、レンズメーカーの500mmミラーレンズなどを使っていたが、大学に入り500mmの超望遠レンズを手に入れ、本格的に撮影も始めた。
機材の軽量化とブレ防止が実現
現在の私の撮影は600mmの超望遠レンズを使用し、早朝のまだ光が充分でない時間帯だったり、逆光の場面だったりが多いので、三脚が必須の状況だ。そして、できるだけ鳥にプレッシャーを与えないよう、ブラインド(撮影用簡易テント)に入ってじっと待つ撮影も多いので、そんな時も三脚は欠かせない。撮影場所までに移動や、鳥を探して歩き回る時など、野鳥の撮影の機材の重量はかなりの重さになる。少しでも機材は軽くしたいが、軽くしたためにブレた写真が多くなっては本末転倒だ。そこでいろいろ調べ、使っている知人の写真家にも話を聞き、気になったのがマーキンスのBV-HEAD セットとリングプレート。
機材を軽量化し、さらにブレも防止する、そんな期待を持ってこのセットを使用してみることにした。
今まで、野鳥撮影ではジッツオの5型カーボンの三脚にビデオ雲台を装着し使用していたが、BV-HEAD セットの導入を機に、三脚も4型に変更した。これにより雲台と脚双方の重量を軽くし、実に合計2kg以上軽量化することになった。実際に機材を付けて持ち歩いてみると、2kgの差は大きく、担いで歩くときの肩にかかる負担がまるで違った。
軽量化の部分は2kgという数字が出ているので疑いようがないが、肝心なのは使い勝手がどうかということ。自由雲台も今まで使ったことがなく、その自由雲台にボールの動きを上下左右に制限するBV-HEADを装着した本セットは重量もそうだが、サイズもとても小さい。
600mmのレンズにEOS-1D X Mark II とかなり大きな組み合わせなので、最初はこの小ささに少し不安を感じたが、実際の撮影で使用してみると、その不安はすぐに払拭された。上下左右、固定ノブを締めればその位置でピタッと止まり、思い通りのフレーミングが容易くできる。ボール固定ノブの締め具合を調整することにより、自分の好みのフリクションが得られるので、動きもスムーズでとても使い易い。スーッと動いてピタッと止まる、素早いフレーミングが可能な雲台なのだ。
600mmのレンズにEOS-1D X Mark II とかなり大きな組み合わせなので、最初はこの小ささに少し不安を感じたが、実際の撮影で使用してみると、その不安はすぐに払拭された。上下左右、固定ノブを締めればその位置でピタッと止まり、思い通りのフレーミングが容易くできる。ボール固定ノブの締め具合を調整することにより、自分の好みのフリクションが得られるので、動きもスムーズでとても使い易い。スーッと動いてピタッと止まる、素早いフレーミングが可能な雲台なのだ。
リングプレートについて
リングプレートは純正の三脚座を外し装着する。リングプレートに交換することにより、高さのある純正の三脚座より重心が低くなり、リング部分との2点で支えるために、振動の抑制が大幅に向上する。実際にレンズに着け、三脚にセットしてみると、しっかりした作りで2点で支えるというメリットを実感できる。以前は三脚にセットし、全ての可動部をしっかり締めていてもカメラを掴んだ時や操作をすると僅かに動いてしまったが、リングプレートに変更後はその微動がほとんどなくなったのだ。レール部分が長いので、カメラボディを変えて、レンズとボディの重さのバランスが変わっても重心を合わせやすいのも使い易い点だ。
リングプレートに変更すると、レンズの前部をリングで固定するので、レンズを回転させる、縦、横のフレーミングの変更にはワンアクションプラスされる。レンズの画面切り替えロックつまみとリングプレートのリング固定ノブを両方緩めないといけないからだ。ブレの防止とレボルビングのし易さはトレードオフなので、それぞれどちらを優先するかを考えるといいだろう。私の場合は、咄嗟に縦横を変更したい場面以外は最初からフレーミングを決めて待つ撮影も多いので、ブレ防止を優先させた。自分の狙いではないブレた写真は何の使い道もないのだから。
2ヶ月弱、マーキンスのBV-HEAD セットとリングプレートを使ってみたが、使い勝手はとても良好でこの軽さに慣れてしまうと、元のビデオ雲台がとてつもなく重く感じ、もう手放せない雲台になってしまった。
2ヶ月弱、マーキンスのBV-HEAD セットとリングプレートを使ってみたが、使い勝手はとても良好でこの軽さに慣れてしまうと、元のビデオ雲台がとてつもなく重く感じ、もう手放せない雲台になってしまった。
■ セイタカシギ
キヤノン EOS-1D X Mark II / EF600mm F4L IS II USMF5.6 1/400秒 -1補正 ISO400
■ ミソサザイ
キヤノン EOS-1D X Mark II / EF600mm F4L IS II USMF4.0 1/200秒 +1補正 ISO800
■ ノビタキ
キヤノン EOS-1D X Mark II / EF600mm F4L IS II USMF5.6 1/640秒 -2/3補正 ISO800
■ ニホンリス
キヤノン EOS-1D X Mark II / EF600mm F4L IS II USMF4.0 1/500秒 +1 1/3補正 ISO800