菊池哲男 | 自由雲台
テーマ
山岳写真
撮影者
山岳写真家 菊池哲男
撮影日付
2019年03-05月
撮影場所
北アルプス
撮影機材
マーキンス
ニコン
Z6&7
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
Z 24-70mm f/4 S
AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
Z 24-70mm f/4 S
AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
ベルボン
El Carmagne 630
レビュー
菊池哲男 (きくちてつお)
山岳写真家。1961年東京生まれ。立教大学理学部物理学科卒。山岳写真家として山岳雑誌やカレンダー、ポスターなどに作品を発表し、2001年には月刊誌『山と渓谷』の表紙撮影を1年間担当。2012年よりネット配信された『週刊ヤマケイ』の表紙を創刊号から2年間担当した。2007年、長野県白馬村和田野の森に作品を常設展示する菊池哲男山岳フォトアートギャラリーがオープン。東京都写真美術館にも作品が多数収蔵されている。現在、4つの写真クラブの顧問を始め、様々な写真教室&撮影ツアーでアマチュアカメラマンの指導を行う。 フランスのアウトドアメーカー「ミレー」のテクニカルアドバイザー。
公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員
日本写真協会(PSJ)会員
山岳写真家。1961年東京生まれ。立教大学理学部物理学科卒。山岳写真家として山岳雑誌やカレンダー、ポスターなどに作品を発表し、2001年には月刊誌『山と渓谷』の表紙撮影を1年間担当。2012年よりネット配信された『週刊ヤマケイ』の表紙を創刊号から2年間担当した。2007年、長野県白馬村和田野の森に作品を常設展示する菊池哲男山岳フォトアートギャラリーがオープン。東京都写真美術館にも作品が多数収蔵されている。現在、4つの写真クラブの顧問を始め、様々な写真教室&撮影ツアーでアマチュアカメラマンの指導を行う。 フランスのアウトドアメーカー「ミレー」のテクニカルアドバイザー。
公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員
日本写真協会(PSJ)会員
- 主な写真集 -
- 2005年 「白馬 SHITOUMA」(山と溪谷社)
- 2008年 「山の星月夜 -眠らない日本アルプス-」(小学館)
- 2011年 「白馬岳 自然の息吹き」(山と溪谷社)
- 2016年 「アルプス星夜」(山と溪谷社)
ウェブサイト: http://www.t-kikuchi.com
まだ雪が豊富の残る3月、五竜岳の遠見尾根で雪洞を掘り、北アルプスでも秀峰として名高い鹿島槍ヶ岳が朝焼けに染まるシーンを撮影した。今回は新調したマーキンスの雲台のテストも兼ねており、使用したのはQ3i-RD自由雲台 にZ7用のPN-Z7 カメラプレートという最もシンプルな組み合わせ。
しばらくはこの組み合わせで雪山を撮影していたが、5月GW後半には北アルプスの女王・白馬岳で撮影を行った際、さらにLN-Z7 サブプレートとLN-FZ L-プレートを導入し、縦位置撮影での利便性やマウントアダプターFTZとの相性なども確認した。
それというのも、マウントアダプターFTZに取り付けるプレートが、これまで使用してきたものだと着脱のさいにカメラボディーに干渉してしまい、毎回プレートを外さないとFTZが外せないという事態に陥ったことからだ。当然、レンズ交換にもかなりの時間を要してしまうことになる。
しかし、今回いくつかの実践的な組み合わせでテストしてみたが、さすがにZ用に専用設計されたものだけあってその心配は全く当てはまらなかった。安定感も抜群だった。
しばらくはこの組み合わせで雪山を撮影していたが、5月GW後半には北アルプスの女王・白馬岳で撮影を行った際、さらにLN-Z7 サブプレートとLN-FZ L-プレートを導入し、縦位置撮影での利便性やマウントアダプターFTZとの相性なども確認した。
それというのも、マウントアダプターFTZに取り付けるプレートが、これまで使用してきたものだと着脱のさいにカメラボディーに干渉してしまい、毎回プレートを外さないとFTZが外せないという事態に陥ったことからだ。当然、レンズ交換にもかなりの時間を要してしまうことになる。
しかし、今回いくつかの実践的な組み合わせでテストしてみたが、さすがにZ用に専用設計されたものだけあってその心配は全く当てはまらなかった。安定感も抜群だった。
元々、若い時からペンタックスの67という中判フィルム仕様のカメラをメインカメラとしていたので、カメラボディもレンズも大きくて重いのは当たり前と撮影機材の重さに関してはあまり気にしていなかったのだが、ここ最近は年齢を重ねるにつれてボッカ力が落ち、背負う荷物の軽量化を余儀なくされてきた。
特に山小屋が使えない冬山では、撮影機材のほかに上下ダウンなどの防寒具やテント、寝袋、燃料、食糧など登山装備が多く、毎回頭痛の種だった。そんな中で時には天候判断から、どうせ夜通し撮影するからとテントや寝袋を持たず、スコップで雪洞を掘ることで軽量化を図ってきたのだが、厳しい自然相手ではそれにも限界があり、いよいよ撮影機材に手を付けざるを得なくなった。
特に山小屋が使えない冬山では、撮影機材のほかに上下ダウンなどの防寒具やテント、寝袋、燃料、食糧など登山装備が多く、毎回頭痛の種だった。そんな中で時には天候判断から、どうせ夜通し撮影するからとテントや寝袋を持たず、スコップで雪洞を掘ることで軽量化を図ってきたのだが、厳しい自然相手ではそれにも限界があり、いよいよ撮影機材に手を付けざるを得なくなった。
昨年末には、ニコンの最新式ミラーレスカメラZ6&7を導入し、それまでのD850+D4Sという組み合わせからかなりの軽量化が実現した。それに合わせてレンズも24-70mm/F2.8からZ用24-70mm/F4に変更して更なる軽量化に貢献。そして次に手を付けたのが三脚で、すでに素材はカーボン製になっていたので、白羽の矢が立ったのがマーキンスの自由雲台だった。
それまでは特殊な天体撮影以外は3ウェイ式が基本だったので、マーキンスの小型軽量ぶりはとても魅力的だった。同時にこのサイズでしっかり止まるのか、一抹の不安もあったのは事実だ。しかし、実際に使ってみるとそんな不安は一掃され、自由自在に角度が取れる機動力、そして携帯性の高さ、何よりもその軽さは想像以上だった。
この先、少しでも軽量化を図りたい山岳写真の撮影に貢献してくれそうだ。
それまでは特殊な天体撮影以外は3ウェイ式が基本だったので、マーキンスの小型軽量ぶりはとても魅力的だった。同時にこのサイズでしっかり止まるのか、一抹の不安もあったのは事実だ。しかし、実際に使ってみるとそんな不安は一掃され、自由自在に角度が取れる機動力、そして携帯性の高さ、何よりもその軽さは想像以上だった。
この先、少しでも軽量化を図りたい山岳写真の撮影に貢献してくれそうだ。
■ モルゲンロートに染まる鹿島槍ヶ岳
ニコン Z7 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR1/40秒 F8 ISO200
■ 朝陽に染まる白馬三山
ニコン Z7 / Z 24-70mm f/4 S1/60秒 F11 ISO200
■ 霧氷の花咲く白馬三山
ニコン Z7 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR1/125秒 F14 ISO200
■ 白馬岳より杓子岳・鑓ヶ岳に昇る夏の銀河
ニコン Z7 / AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED13秒 F2.2 ISO2000