村上悠太 | 自由雲台
テーマ
鉄道写真(主に三脚を使用すべきシチュエーション)
撮影者
鉄道写真家 村上悠太
撮影日付
2018年10-11月
撮影場所
JR飯山線(長野県) JR久大本線(大分県) JR長崎本線(佐賀県) JR高山本線(岐阜県)
撮影機材
マーキンス
キヤノン
EOS R
RF24-105mm F4 L IS USM
EF70-200mm F2.8L IS III USM
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
RF24-105mm F4 L IS USM
EF70-200mm F2.8L IS III USM
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
マンフロット
MT290XTA3
レビュー
村上悠太 (むらかみゆうた)
1987年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。2017年よりフリーランスの鉄道写真家として「ひとと鉄道、そして生活」をテーマに作品を発表。高校時代には北海道上川郡東川町で毎夏開催される「写真甲子園」に出場。
日本鉄道写真作家協会(JRPS)事務局長
キヤノンEOS学園東京校講師
1987年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。2017年よりフリーランスの鉄道写真家として「ひとと鉄道、そして生活」をテーマに作品を発表。高校時代には北海道上川郡東川町で毎夏開催される「写真甲子園」に出場。
日本鉄道写真作家協会(JRPS)事務局長
キヤノンEOS学園東京校講師
- 出版物 -
- 鉄道の仕事まるごとガイド ぷち鉄ブックス(交通新聞社)
- 今すぐ使えるかんたんmini Canon EOS 80D 基本&応用 撮影ガイド(技術評論社、共著)
- 主な写真展 -
- 2016年 「つなぐ旅」 キヤノンオープンギャラリー2(品川)
正直にいってずっと3ウェイ雲台を愛用していた自分にとっては自由雲台、という時点で妙な抵抗感があり、今まで使ってこなかった。
その一番の理由は微調整のしづらさに尽きる。一度ノブをゆるめると全方向が一気に緩む自由雲台は微妙な調整をしたいときに非常にストレスだった。
しかし、マーキンスは違った。自由雲台という構造上、ノブをゆるめれば全方向が緩むのは当たり前だが、緩め加減を調整すれば「ねばり」が効くので微妙な調整も自在。
一方で完全にノブを緩めてフリー状態にし、「こう撮りたい!」と構図を決めてカメラを保持しつつ、ノブに手をかければそこから「かちっ」と止まる固定感も心地よい。
私の撮影ジャンルはどちらかというとスナップ的な狙いも多いので、三脚を使用する際には「こう撮りたい!」のまま速やかにカメラを固定できる自由雲台の機能性は、まさに「自由」な三脚ワークを実現してくれた。
クイックシューについてもこれまで使用してこなかったが、以前なにかの時に試用したクイックシューとは比べ物にならないくらいの剛性とスムーズな操作感に感動。
そして、クイックシューというとクイックシュー以外の三脚との併用が面倒に感じていたのだが、このクイックシューは違う。なんとカメラ(レンズ)側のプレートにねじ穴がついているので、普通の雲台三脚との併用も何も問題がない。
特にこれからの寒冷シーズンは指がかじかむほか、手袋状態で通常の雲台のねじを用いてカメラを固定するのはややつらい。このようなケースでのクイックシューの操作感もこれから楽しみ。
その一番の理由は微調整のしづらさに尽きる。一度ノブをゆるめると全方向が一気に緩む自由雲台は微妙な調整をしたいときに非常にストレスだった。
しかし、マーキンスは違った。自由雲台という構造上、ノブをゆるめれば全方向が緩むのは当たり前だが、緩め加減を調整すれば「ねばり」が効くので微妙な調整も自在。
一方で完全にノブを緩めてフリー状態にし、「こう撮りたい!」と構図を決めてカメラを保持しつつ、ノブに手をかければそこから「かちっ」と止まる固定感も心地よい。
私の撮影ジャンルはどちらかというとスナップ的な狙いも多いので、三脚を使用する際には「こう撮りたい!」のまま速やかにカメラを固定できる自由雲台の機能性は、まさに「自由」な三脚ワークを実現してくれた。
クイックシューについてもこれまで使用してこなかったが、以前なにかの時に試用したクイックシューとは比べ物にならないくらいの剛性とスムーズな操作感に感動。
そして、クイックシューというとクイックシュー以外の三脚との併用が面倒に感じていたのだが、このクイックシューは違う。なんとカメラ(レンズ)側のプレートにねじ穴がついているので、普通の雲台三脚との併用も何も問題がない。
特にこれからの寒冷シーズンは指がかじかむほか、手袋状態で通常の雲台のねじを用いてカメラを固定するのはややつらい。このようなケースでのクイックシューの操作感もこれから楽しみ。
また、パーン棒がないのもありがたい。設定する角度によってはパーン棒が邪魔をしてファインダーがのぞきにくくなってしまったり、複数台のカメラを接近させて(立ち位置に余裕がない場合など)設置するとパーン棒があたることもあるが、自由雲台ならそんな心配もない。
列車移動時などの携行性も高く、三脚自体の省スペース化が図れるのもうれしい。(コンパクトな三脚新調しちゃいました)
でかくて頑丈な機材は確かに頼もしいし、仕事上そういった機材でなければいけないケースもある。ただ、常にその機材でいいのかというと最近少し疑問に思うことが多くなってきた。
カメラにしてもミラーレスカメラが主流となり、軽量コンパクト化が図られる中、その機動性だからこそ狙っていける瞬間というのも少なくない。むしろ僕にとってはそのような瞬間にこそ、自身が求める作品のタネがあることも多く、撮影のスタイルに合わせて機材をそのシチュエーションに合わせて細かくチョイスしていくことにしている。
鉄道写真の場合、車両が来るまで構図を維持しつづけなくてはいけないことや、夜間撮影などのことを考慮するとどうしても三脚の必要性は高くなる。ただし大きく機動性を下げてしまうのもこの三脚だ。そこで、この雲台にコンパクトな三脚を組み合わせて使用している。どうしてもかさばる3ウェイ雲台より圧倒的にスマートな自由雲台は、持ち歩けば歩くほどその「差」を実感できるはずだ。
速やかなにスムーズに固定する、と言葉でまとめてしまうと単純になってしまうが、実はこれらの基本的な動作を高次元で実現しているのがこのマーキンス。
「手持ち撮影」的な快適さと三脚効果を一度に味わうことができる雲台だ。
列車移動時などの携行性も高く、三脚自体の省スペース化が図れるのもうれしい。(コンパクトな三脚新調しちゃいました)
でかくて頑丈な機材は確かに頼もしいし、仕事上そういった機材でなければいけないケースもある。ただ、常にその機材でいいのかというと最近少し疑問に思うことが多くなってきた。
カメラにしてもミラーレスカメラが主流となり、軽量コンパクト化が図られる中、その機動性だからこそ狙っていける瞬間というのも少なくない。むしろ僕にとってはそのような瞬間にこそ、自身が求める作品のタネがあることも多く、撮影のスタイルに合わせて機材をそのシチュエーションに合わせて細かくチョイスしていくことにしている。
鉄道写真の場合、車両が来るまで構図を維持しつづけなくてはいけないことや、夜間撮影などのことを考慮するとどうしても三脚の必要性は高くなる。ただし大きく機動性を下げてしまうのもこの三脚だ。そこで、この雲台にコンパクトな三脚を組み合わせて使用している。どうしてもかさばる3ウェイ雲台より圧倒的にスマートな自由雲台は、持ち歩けば歩くほどその「差」を実感できるはずだ。
速やかなにスムーズに固定する、と言葉でまとめてしまうと単純になってしまうが、実はこれらの基本的な動作を高次元で実現しているのがこのマーキンス。
「手持ち撮影」的な快適さと三脚効果を一度に味わうことができる雲台だ。
■ 夜が、くる
キヤノン EOS R / RF24-105mm F4 L IS USMF8 1/4秒 ISO125
■ 木々のかきわけて
キヤノン EOS R / EF70-200mm F2.8L IS III USMF2.8 1/800秒 ISO800
■ みかん成る車窓
キヤノン EOS R / RF24-105mm F4 L IS USMF9 1/1000秒 ISO800
■ 鏡像
キヤノン EOS R / RF24-105mm F4 L IS USMF5.6 1/20秒 ISO400