館野二朗 | 自由雲台
テーマ
風景・自然
撮影者
写真家 館野二朗
撮影日付
2019年10月
撮影場所
長野県・山梨県
撮影機材
マーキンス
キヤノン
EOS 5D Mark IV
EF16-35mm F4L IS USM
EF24-70mm F2.8L Ⅱ USM
EF70-200mm F2.8L Ⅱ USM
EF16-35mm F4L IS USM
EF24-70mm F2.8L Ⅱ USM
EF70-200mm F2.8L Ⅱ USM
RRS
TVC-34L
レビュー
館野二朗 (たてのじろう)
1975年東京都生まれ。1990年頃からフライフィッシングを通して自然とふれ合う中で、美しい自然に魅了され撮影を始める。1999年頃から「自然美」をテーマに全国を撮影。現在、雑誌・書籍・ポスター・カレンダー等に多くの写真を提供している。
- 主な写真展 -
- 2010年 「沖縄」ミキシムギンザ
- 2017年 「Northern Light ―光の旅/Iceland―」
ウェブサイト: www.jirotateno.com
初めて一眼レフカメラを買いに行った時、同時に三脚も買ったことを覚えている。最初から風景を撮ることが前提だったので、三脚は必須だと感じたからだ。初めて買った三脚は、HUSKYの4段で雲台が一体型のものだった。HUSKYの三脚はアルミ合金で出来ていたので、重さがあり安心感があった。雲台は三脚と一体型の3ウェイで、パン棒を両手で持ち操作していた。
最近では、軽さを求めRRSやGIZTOのカーボン三脚を使用するようになったが、どちらも軽く剛性も高く気に入っている。そして、雲台は3ウェイよりもコンパクトで、カメラを持ちながら素早くセットできる、自由雲台(ボールヘッド)を使うようになった。カメラを持って操作するとカメラ設定やズーミングも同時に行えるので3ウェイよりも断然仕事が早い。これに慣れてしまったら、もう3ウェイには戻れないだろう。しかし、自由雲台をいくつか使ってきたが、いつも少しの不満を感じていた。
ある時、取材先で友人の写真家で雲台マニアでもある、高橋よしてるさんとバッタリと出会ったので、高橋さんが使っている雲台を見せてもらう事に。
その時に使っていたのは、マーキンスのQ20iQ-BKのレバーシュータイプだった。彼は以前からマーキンスはいいよと何度か教えてくれていたが、雲台は既に数台持っているし、また買って同じようなモノだったら…と思っていたので、実際に試せる機会がありがたかった。僕も、アルカスイスと互換性のあるL型プレートを使っていたので、自分のカメラを装着してテストさせてもらった。
いつも撮影しているように使ってみるのが一番良し悪しがわかって気がつく所も多い。クイックシューの開閉レバーは、メーカー毎に微妙に違うプレート幅も簡単な微調整でベストな状態にすることができた。構図を決め軽く締めて手を離してみると、少しもズレることなくピタリと止る。そして、そのまま動かしてみたが、カタツク事なくスムーズに動いてまた止まる! これは凄い!
最近では、軽さを求めRRSやGIZTOのカーボン三脚を使用するようになったが、どちらも軽く剛性も高く気に入っている。そして、雲台は3ウェイよりもコンパクトで、カメラを持ちながら素早くセットできる、自由雲台(ボールヘッド)を使うようになった。カメラを持って操作するとカメラ設定やズーミングも同時に行えるので3ウェイよりも断然仕事が早い。これに慣れてしまったら、もう3ウェイには戻れないだろう。しかし、自由雲台をいくつか使ってきたが、いつも少しの不満を感じていた。
ある時、取材先で友人の写真家で雲台マニアでもある、高橋よしてるさんとバッタリと出会ったので、高橋さんが使っている雲台を見せてもらう事に。
その時に使っていたのは、マーキンスのQ20iQ-BKのレバーシュータイプだった。彼は以前からマーキンスはいいよと何度か教えてくれていたが、雲台は既に数台持っているし、また買って同じようなモノだったら…と思っていたので、実際に試せる機会がありがたかった。僕も、アルカスイスと互換性のあるL型プレートを使っていたので、自分のカメラを装着してテストさせてもらった。
いつも撮影しているように使ってみるのが一番良し悪しがわかって気がつく所も多い。クイックシューの開閉レバーは、メーカー毎に微妙に違うプレート幅も簡単な微調整でベストな状態にすることができた。構図を決め軽く締めて手を離してみると、少しもズレることなくピタリと止る。そして、そのまま動かしてみたが、カタツク事なくスムーズに動いてまた止まる! これは凄い!
絶妙なフリクションは感動ものだった。さらに締め込むとビクともしなくなる。聞くと耐荷重量が50kgもあると言う事だ。そこまで重さがかかる事はなかなかないと思うが、余裕がある事はいい事だ。その後も、色々と触らせてもらったが、全てにおいて他社とは一線を画すものだった。これはもう手に入れるしかないと思い、取材から戻るとすぐに注文した。
Q20iQは自分にはオーバースペックだと思い、一つ下のQ10iを選択した。これでも耐荷重量が45kgと十分すぎるほどだ。クイックシューは他のメーカーでも使い慣れていたノブシューを選択。届いて早速カメラをクイックシューに乗せて固定した。その瞬間にまた驚いた! クイックシューにカメラを置きノブを1回転しただけで確実に固定された。(実際は3/4回転くらい)
このクイックターンノブはマーキンスにして一番嬉しいポイントかもしれない。 その前に使っていたものは2回転以上しないと脱着できず、朝夕の数秒も無駄にしたくない時は、縦位置やレンズ交換にする度にストレスだった。それに、ノブの長さが絶妙で、カメラを雲台に乗せたまま70-200mmに変える時は、ノブが長いと三脚座に当たってしまい、いちいち三脚座のネジを緩めなきゃいけなかったが、このノブは当たらないので何も気にしないでレンズ交換できる。(※下の写真のように、締め付けノブをレンズ側で使う場合)
Q20iQは自分にはオーバースペックだと思い、一つ下のQ10iを選択した。これでも耐荷重量が45kgと十分すぎるほどだ。クイックシューは他のメーカーでも使い慣れていたノブシューを選択。届いて早速カメラをクイックシューに乗せて固定した。その瞬間にまた驚いた! クイックシューにカメラを置きノブを1回転しただけで確実に固定された。(実際は3/4回転くらい)
このクイックターンノブはマーキンスにして一番嬉しいポイントかもしれない。 その前に使っていたものは2回転以上しないと脱着できず、朝夕の数秒も無駄にしたくない時は、縦位置やレンズ交換にする度にストレスだった。それに、ノブの長さが絶妙で、カメラを雲台に乗せたまま70-200mmに変える時は、ノブが長いと三脚座に当たってしまい、いちいち三脚座のネジを緩めなきゃいけなかったが、このノブは当たらないので何も気にしないでレンズ交換できる。(※下の写真のように、締め付けノブをレンズ側で使う場合)
70-200㎜にレンズ交換した後は、当然カメラを一旦外してレンズで雲台に装着し直すわけだが、こういった細かい部分の使い勝手もよく嬉しいポイントだ。他にも、極寒地の使用でも問題なく動くということなので、これからやってくる冬が楽しみだ。
■ チカラシバと富士山
キヤノン EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F2.8L Ⅱ USM30秒 F14 ISO125
■ 紅葉の白駒池
キヤノン EOS 5D Mark IV / EF70-200mm F2.8L Ⅱ USM10秒 F18 ISO50
■ 乗鞍岳の紅葉と雲海
キヤノン EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F2.8L Ⅱ USM1/25秒 F14 ISO100
■ 白駒池の夜明け
キヤノン EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F2.8L Ⅱ USM1/10秒 F13 ISO100